大静脈とスペインのCava、実はつながっている?
スペインの代表的なスパークリングワイン、CAVA(カバ)。.
この名前を見て、医学に詳しい人なら「あれ?」と思うかもしれません。
心臓に血液を戻す太い静脈、**大静脈(vena cava)**にも cava が登場します。
上大静脈は superior vena cava、下大静脈は inferior vena cava。
ワインと大静脈。まったく関係なさそうな二つですが、言葉をたどっていくと、意外な共通点が見えてきます。
ラテン語の cavus は、「くぼんだ」「内部に空間がある」という意味を持つ言葉です。
ここから、英語の cave(洞窟) や cavity(空洞・腔) といった言葉も生まれました。
そして vena cava も、この cavus に由来します。日本語の「空洞」だと何も入っていない空間を想像しがちですが、ここでは「中に空間をもつもの」と考えると分かりやすいでしょう。大静脈なら、血液が流れる大きな“中空の管”です。
一方、スペイン語の cava には、地下室やワインを貯蔵する地下蔵という意味があります。こちらも「くぼんだ場所」「内部の空間」というイメージにつながります。そして、その地下蔵で熟成されてきたスパークリングワインが CAVA と呼ばれるようになりました。
つまり、
vena cava → 大静脈
cave → 洞窟
cavity → 腔・空洞
CAVA → スペインのスパークリングワイン
一見バラバラな言葉ですが、たどってみると「くぼみ・内部の空間」というイメージでつながっています。
医学用語を覚えていたはずが、いつの間にかスペインワインの話に。
言葉の世界は、意外なところでつながっているものです。

