3. 国債を利用して「自分年金」をつくろう
以前、「老後2000万円問題」が話題になりましたが、必要な老後資金は人それぞれです。
ただ、年金だけに頼らず、自分でも老後資金を準備しておくことは大切です。
ここでは、個人向け国債10年を利用して、将来毎月受け取れる「自分年金」のような仕組みを作る方法を紹介します。
■個人向け国債10年の特徴
国債にはさまざまな種類がありますが、ここでは「個人向け国債10年」を利用します。
主な特徴は次の2つです。
1)毎月発売されている
個人向け国債10年は毎月発行されています。
そのため、毎月一定額を購入し続けることで、10年後からは毎月満期を迎える国債が発生します。
つまり、
- 毎月買う
- 10年後から毎月満期を迎え、元本が戻ってくる
という流れを作ることができます。
2)変動金利型である
個人向け国債10年は、半年ごとに適用金利が見直される「変動金利型」です。
そのため、固定金利の商品と比べると、金利上昇局面では比較的有利になりやすい特徴があります。
ただし、インフレに完全に連動するわけではない点には注意が必要です。
■基本の考え方
就職から定年までの約40年間、毎月一定額を積み立てます。
さらに、10年後から戻ってきた満期資金を再投資していくことで、将来の受取額を徐々に増やしていきます。
これは、運用益で生活するというより、
長年積み立てた資金を、将来毎月受け取れる形に整えていく
イメージに近い仕組みです。
■シミュレーション例(毎月2万円積立の場合)
毎月2万円ずつ、40年間積み立てるとします。
- 0~10年目
毎月2万円を積立 - 10~20年目
積立2万円+満期分2万円
→ 毎月4万円分を購入 - 20~30年目
積立2万円+満期分4万円
→ 毎月6万円分を購入 - 30~40年目
積立2万円+満期分6万円
→ 毎月8万円分を購入
この結果、40年後には、
毎月8万円程度の元本が順番に戻ってくる「自分年金」的な仕組み
を作ることができます。

必要に応じて、
- 毎月受け取る
- 一部を再投資する
- まとめて使う
など、柔軟に活用することも可能です。
■補足
- 個人向け国債は、元本保証型で比較的安全性の高い商品です
- 半年ごとに利息が支払われます
- 利息を再投資する(国債購入資金の一部にする)ことで、複利的な効果も期待できます
- 金利は変動しますが、将来の物価上昇に完全対応できるわけではありません
■まとめ
毎月2万円の積立でも、40年間続ければ元本ベースで約960万円になります。
この方法は、大きく増やす投資というより、
「将来の生活費を毎月受け取る形に整える方法」
と考えるとわかりやすいでしょう。
時間はかかりますが、安全性を重視しながら老後資金を準備したい人にとっては、選択肢の一つになるかもしれません。


